【図解】ものづくり補助金採択後の実績報告の作成方法を徹底解説
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保利国際法務事務所です。
ものづくり補助金で1番大変なこと、それは「様式第6の別紙1実績報告書を書くこと」です。何を書けばいい?どのくらいの内容を記載するべき?差し戻しがずっと終わらない!など実績報告書の作成にお悩みではないでしょうか?
本ブログでは、「様式第6の別紙1実績報告書」の記載方法についても解説したいと思っております。また、交付決定後の補助事業実施期間内での注意点も解説していきますので、ぜひご覧ください。
実績報告とは
交付決定後、ものづくり補助金を受けた後の実績報告は、補助金を適切に利用したことを証明し、今後の補助金申請に向けての信用を築くために非常に重要です。当初の事業計画書の内容通りに事業が進められているか、スケジュールの遅れはどうか、効果検証結果はできているか等を経理書類に合わせて実績報告書を記載し、提出します。
実績報告をするときの全体スケジュール
ものづくり補助金第18次を例にとって流れを見てみましょう。
交付決定→発注・契約→納品→支払い→効果検証 を経て、実績報告の提出となります。
下記の資料はものづくり補助金第18次のスケジュールです。※交付申請・決定と補助事業開始は目標を記載しています。
審査期間は、県によって様々です。採択発表後すぐに交付申請をした事業者様が採択後1ヶ月後には交付決定をいただけた例もございます。
交付申請は少なくとも採択後2か月以内に行うことをおすすめします
交付決定後に行うべきこと
交付決定を受けたら速やかに事業に着手します。ですがその前に覚えておいてほしいことをまとめています。
・様式をダウンロード ・補助事業の手引き、実績報告資料等作成マニュアルを用意 ・事業計画書に記載のスケジュールを再度確認し、できるだけ早く発注・契約 ・必要書類を把握 ・機械の導入の場合、写真の撮り忘れに注意 |
では、1つずつ解説していきます。
様式をダウンロードしましょう
さて、交付決定を受けたらまず、実績報告に必要な資料をダウンロードしておきましょう。
【ダウンロード方法】
ものづくり補助金のHPから 「補助事業の手引き」を選択。実績報告から、「実績報告関連資料」をダウンロードします。
【必ず使う資料】
<参考様式より>
- R1-参考様式3 見積提出のお願い(見積依頼書のひな形になります)
- R1_参考様式5 注文書 ※自社指定のものがない場合活用
- R1_参考様式12 元帳(出納帳・預り金)
- R1_参考様式14 画像データ用台紙
<様式より>
- R1_費目別支出明細書(全科目)
- 様式第6別紙1_実績報告書(様式)
- 様式第6別紙2_実績報告_経費明細書ver.2.0
- 様式第7 取得財産等管理台帳
必要書類一覧については後程解説します。
補助事業の手引き、実績報告資料等作成マニュアルを用意しましょう
特に実績報告資料等作成マニュアルは、非常に分かりやすく+読みやすく作られていますので必ず読むようにしましょう。
※できたら印刷してチェックをつけながら作成するのをおすすめしております。
事業計画書に記載のスケジュールを再度確認、できるだけ早く発注・契約を行う
まず、応募申請時または交付申請時に修正した場合、交付決定時の事業計画書に記載されたスケジュールを確認しましょう。
「どこを見ればいいの?」という質問もいただくことがありますが、スケジュールは「その1:補助事業の具体的取組内容」に記載されています。このスケジュールに従って事業を実施する必要があります。
※サンプルです
POINT 事業計画より遅れた場合には、実績報告書で「遅れた原因」を記載することになります。できるだけ事業計画書に記載のスケジュールとずれがないように事業を実施しましょう。 また担当を記載した計画書の場合、応募時と実績報告時で実施した担当が変わっている増えている場合にも理由を求められることがあります。 それくらいこのスケジュールは大切なものと考えていただければ大丈夫です。 |
機械の導入の場合、写真の撮り忘れに注意しましょう
事業再構築補助金は設置後のみの写真提出に変更されましたが、ものづくり補助金は、設置前の写真も求められます。
これらを 「R1_参考様式14 画像データ用台紙」と「様式第6別紙1_実績報告書(様式)」に貼り付けます。
▼ラベルに記載する文字▼▼
R1 (●●次)もの補助 機-1 ※ものづくり補助金事業以外での使用禁止 |
(【実績報告資料等作成マニュアル】より)
POINT ・トラックに入れての搬入の場合は、「直接搬入のため送付伝票なし」と画像データに記載しましょう ・機械を3つ入れる場合、ラベルは機ー1~機ー3まで必要になります。またそのNO.は、経理書類に記載するものと一致するようにしましょう ※同じ機械を複数台導入する場合は、必ずすべてが並んでいる写真などを載せておく必要があります ・システムやアプリ開発の場合の写真は、ダウンロードしたPCにラベルを貼ってシステムが映っている画面と一緒に撮影します。 ※この時アプリをダウンロードする前の写真・ダウンロードする前の写真と2種類求められることがあります |
実績報告の準備~必要書類一覧~
実績報告の必要書類は「補助事業の手引き」に書かれています。ファイル名のつけ方も細かく指定されているので、チェックしましょう。
書類準備のここは注意!
【見積依頼書】:見積書・相見積書分いります。見積書よりも早い日付でないといけません。押印がいります。この見積依頼書で本当にこのシステムの見積書がでてくるかシステムの場合しっかりとみられるので注意。
【見積書】:交付決定時のものを間違えないように添付
【相見積書】:交付決定時のものを間違えないように添付
【注文書・契約書・受注書】:必ず交付決定日以降の発注になっているか再度チェックしましょう。分割払いや前払いになる際は、この書類にきちんと記載する必要があるので注意。注文書は事務局のフォーマット有(押印必要)
【納品書】:補助事業実施場所が納品場所として書かれていることを確認しましょう。
【請求書】:2回払いの場合で2枚になる場合、注文書・請書に必ず記載しましょう。
【振込依頼書】:必ず銀行振込、必ず手数料は自己負担が鉄則です。請求書に記載の振込先口座と同じか、金額は一致しているか再度確認して振り込みましょう。銀行で振り込んだ場合、その場で振込受領証を、インターネットバンキングでは実行結果画面もしくは振込証明書を出しておきましょう。(インターネットバンキングは時間の経過で出せない場合があります。)合わせて通帳の出金部分のコピーも忘れずに。
実績報告の準備~『様式第6の別紙1実績報告書の作成方法』~
今ブログを読んでくださっている皆様が一番悩んでいるのは実績報告書の作成になると思います。
差し戻しの回数が多すぎてなかなか審査が進まないというご相談も多々受けております。
ここでは、図解でご説明していきます。
1ページ目の記載内容は赤文字の部分を記載いただくだけで問題ありません。
次に、最も難しい「6.実施した補助事業の具体的内容とその成果」についてです。
10ぺージ程度記載するようにしましょう。スケジュールに関しては、予定のスケジュールに対して実際はどうなったかを記載します。
7.補助事業の成果の事業化に向けて想定している内容については、事業計画書の「その2:将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)」を参考に書いていきましょう。
まとめ
保利国際法務事務所のブログでは、ものづくり補助金における「様式第6の別紙1実績報告書」の作成について詳しく解説しました。実績報告書は、補助金を適切に利用したことを証明し、今後の申請に向けての信用を築くために非常に重要です。
実績報告の全体スケジュールを把握し、交付決定後は速やかに事業に着手することが求められます。必要な様式や書類を正確に準備し、スケジュールに沿って進めることが成功の鍵となります。また、写真の提出や必要書類のチェックも忘れずに行いましょう。
特に「実施した補助事業の具体的内容とその成果」を記載する際は、十分な内容を盛り込むことが求められます。事業を行う前にこのようなことを書くということを意識しておくと実績報告時に書きやすくなります。
最後に、実績報告書の作成でお悩みの方は無料相談を行っておりますのでぜひお気軽にご相談ください。
経験豊富な私たち専門家にお任せください。ご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。