【2025年最新版】非営利団体がZoomを割引で使うには?TechSoup経由終了後の申請方法まとめ

はじめに

非営利団体にとって、Zoomの割引制度はオンライン会議やセミナー、理事会、研修などにおいて欠かせないコスト削減の手段です。
これまで多くの団体で利用されていたTechSoup経由のZoom割引ですが、2025年5月をもって提供が終了し、「今後はどうすればいいの?」と戸惑われた方も多いのではないでしょうか。
ですが、ご安心ください。

2025年5月1日より、Zoom公式が運営する「Zoom Cares」プログラムを通じて、新たな割引制度がスタートしました。

この変更については、Zoom公式サイトの「2025年5月1日以降のZoomに関するFAQs」にも明記されています。
申請方法や対象条件も大きく変わっているため、これから申請される団体は最新情報に基づいた対応が必要です。

本記事では、新制度の内容や申請ステップ、旧制度との違いまでをわかりやすく解説します。

そもそもTechSoupとは?

TechSoup(テックスープ)は、社会問題の解決のために活動する世界中の民間の非営利団体が最大限の力を発揮できるよう、ソフトウェアなどのIT製品の寄贈仲介を行うほか、ITのサポートを提供するプログラムです。

日本では、テックスープ・ジャパンとして認定特定非営利活動法人日本NPOセンターが2009年から運営しています。※決算期を1度迎えてから登録が可能となっています。

登録要件(日本国内の場合)

  • 法人格を持つ非営利団体(NPO法人、非営利型一般社団法人など)であること
  • 決算期を1度迎えていること(=設立1年以上が目安)
  • 営利目的でない活動実績があること

▼承認されることで、下記のようなサービスを割引で利用することが可能です。

  • Adobe(アドビ):PhotoshopやIllustratorなどのデザインツール
  • Microsoft:Office製品やクラウドサービス(Microsoft 365など)
  • Slack:チームコミュニケーションツール
  • AWS(Amazon Web Services):クラウドインフラ など

TechSoup経由のZoom割引は終了

2025年5月、ZoomはTechSoupを通じた非営利団体向けの割引提供を終了しました。
多くの団体が活用してきた人気ツールだけに、突然の変更に戸惑った方も多いのではないでしょうか。これにより、新規申請はもちろん、更新手続きもTechSoupでは行えなくなっています。

すでに発行されている未使用クーポンは、有効期限内であれば使用可能ですが、現在テックスープの割引を利用している方は、今後はZoom公式が提供する制度の利用に移行する必要があり注意が必要です。
では、どう更新すればよいのか?新規登録の手順と併せて解説していきます。

伊勢田

テックスープでは、非営利団体が申請時に「1年目の決算を迎えていること」が求められていましたが、現在のZoom公式の割引プログラム(Zoom Cares)では、そのような決算縛りに関する明記はなくなっています。

【手順解説】Zoom非営利割引の申請方法

Zoomの非営利団体向け割引は、現在「Zoom Cares」の一環として提供されています。
申請には、Zoomの公式パートナーである「Goodstack」を通じた審査が必要です。

申請手順(2025年時点)

STEP 1|Zoom Caresページにアクセス

https://www.zoom.com/ja/zoom-cares/ にアクセスしページ内にある【Zoomプロダクトを50%割引】のセクションで、「1,000ドル以下」ボタンをクリックします。

※運営予算が 1,000 万ドル以下の非営利団体が対象です。

STEP 2|Zoom Caresページにアクセス・申請

「1,000万ドル以下」ボタンをクリックすると、ZoomのパートナーであるGoodstackの申請フォームに遷移します。
最初に表示されるのは、以下のような「団体の登録国(地域)」を選択する画面です。

①プルダウンで「JAPAN」を選択します。

英語が苦手な方はGoogle翻訳で日本語にしても問題ありません。

②「団体名を入力します」。この時、すでにGoodstackに登録があれば団体名が表示されるため選択して⑤の手順へ進みます。登録がない場合は、Goodstackの登録から開始することになります。

組織名(団体名)・国・レジストリ名は国税庁を選択・組織登録IDに国税庁法人番号を入力します。
添付ファイルとしては、「定款・履歴事項全部証明書・代表理事の運転免許証など」を添付します。

③団体の住所を入力します

④WEBサイトを登録します

ここから登録がある場合と同様の画面に移行します。

⑤代表者の名前を入力します。(英語推奨)

⑥メールアドレスを入力します。

審査結果などが送られてくるメールアドレスです。すでにGoodstackに登録のある方は登録済みのメールアドレスがおすすめです。

⑦最後に、同意にチェックをつけます。

⑧これで申請完了です!

STEP 3|受信メールをこまめに確認

申請から2~4営業日程度で結果が届きます。(Goodstackが混んでいる場合1週間程度かかることもあります)

追加資料の提出を求められた場合には提出を、不承認の場合は原因を探して再度申請となります。

承認の際には「You’ve been approved for Zoom’s program」という承認のメールが届き、メールにあるURLからクーポンが取得できます。そのクーポンを利用してZOOMの割引を受けれるようになっています。

非営利団体が使えるGoogle広告「AdsGrants」とは?

Google Ad Grantsは、Googleが非営利団体に対して、毎月約140万円(最大10,000ドル分)の広告枠を無償提供する制度です。
Google検索広告を使って、寄付・ボランティア・イベント・サービスなどを広く周知することができます。

これも前述したGoodstackで承認を受けた後、個別に有効化することで利用ができるようになります。

GoodstackやGoogleAdGrantsの申請支援も承ります

「英語が不安」「書類の準備が難しい」などのお悩みがある場合は、
当事務所にて申請サポートも可能です。お気軽にご相談ください!

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