非営利団体（NPO法人・一般社団法人・公益法人など）が利用できるITツールの割引制度は、ここ数年で大きく拡大しています。
特に、Google for Nonprofitsの審査が「Goodstack」に移行したことで、利用可能な割引が一気に増え、団体の運営コストを大幅に削減できるようになりました。

そして2025年ついにGoodstackの審査通過で今まで複雑な申請工程を踏まなければ利用できなかった割引ツールも簡単に申請できるようになりました！

ただ、GoogleforNonprofitやTechSoupとの違いって何？どう違うの？というご質問もお送りいただくようになりました。本ブログではGoogleforNonprofit・Goodstack・TechSoupで受けれる非営利団体割引をまとめてわかりやすくご紹介します！

1. Google for Nonprofitsとは？

（GoogleforNonprofit公式サイト）

Google for Nonprofits（グーグル・フォー・ノンプロフィッツ）は、Googleが世界中の非営利団体向けに提供している支援プログラムです。
対象となる団体は、認定された非営利法人であれば無料で参加でき、団体の広報・資金調達・業務効率化を後押しするための各種Googleサービスを特典として利用できます。

参加要件を満たし、Goodstackの審査に通過することで利用が可能となります。

Google Workspace for Nonprofitsで受けれる割引

審査に通過することで、大きく４つの強力な特典が無料または大幅割引で利用できます。

（１）Google Workspace for Nonprofits（最大70%OFF）

独自ドメインメール（Gmail）・ドライブ・ドキュメント・最大150人まで参加できるGoogle Meet・100TBのクラウドストレージなどを団体用に安価で利用可能。Googleworkspaceがここまで安価に使える割引はなかなかありません。

上位プランも格安で利用可能

・Business Standardが月額400円（通常の75％オフ）
・Business Plusが月額700円（通常の72％オフ）
・Enterpriseプランも70％以上割引

（２）Google Ad Grants（広告費 月額140万円支給）

検索広告を無料で出せる、世界的に有名な非営利向けプログラム。

（３）YouTube非営利向け機能

寄付ボタンなどの特別機能が使えるYouTube。

（４）Google Maps Platform クレジット

Google Maps Platformとは、簡単に言うと、Googleが提供している地図サービス（Google Maps）の機能を、Webサイトやアプリに組み込める開発者向けサービスです。普段スマホやPCで使っているGoogleマップの機能を、団体のホームページやアプリでも使えるようにするイメージです。

これらの審査を担当している機関が「 Goodstack 」です。

2. Goodstackとは？TechSoupとの違い

かつてGoogle for Nonprofitsの審査は TechSoup Japan が担当していましたが、現在は Goodstack に移行しています。

■TechSoup（旧）とは？

TechSoupは、世界中の人々の生活を改善するために、必要なテクノロジーソリューションとスキルを提供している機関です。非営利団体向けに様々なサービスを提供しています。

• Microsoft・Adobeなど一部ソフトの割引中心
• 審査スピードが遅め
• 利用できるサービスが限られていた
• NPOセンターが運営
• １年未満の場合、計画書の提示が必要なため少しハードルが高い

■ Goodstack（現在）

• Google公式パートナー
• 審査スピードが向上
• 割引できるツールが爆増（20種類以上）
• SaaS系サービスが圧倒的に多い
• Zoom・Slack・Asana・Canvaなど主要サービスが多数対象に

Goodstackは「Google for Nonprofits申請」＋「非営利向けITツールの割引」を一括で提供する日本初のプラットフォームとして拡大中です。

Goodstackで使える割引サービス一覧（2025年最新版）

ここまで多くのツールが利用可能というのは大きいですよね。

TechSoupで受けれる割引まとめ

Techsoopは事前に団体登録をする必要がありますが、設立後１年たたないと申請できないというのがGoodstackよりも使いづらくなっています。ただ割引ツールの種類が非常に多いのも特徴。ただ、手数料が発生するので完全に無料ではないので注意。

Goodstackの割引の使い方

①Goodstackへログイン（登録がない場合は、登録から）

GoogleforNonprofitに登録がある場合は基本的にはそのまま登録が可能です。

②使いたい割引ツールを選択する「適用する」

③申し込む

③情報を入力して完了→審査され１～３営業日程度でメールに結果が届きます

TechSoupの割引を受ける方法

①必要書類をそろえてTechsoopの登録をする

【２期目の場合に必要な書類】
・国税庁が定める非営利性が徹底された法人の要件を全て満たしている定款（PDF）
・決算書のうち、個別注記表（PDF）

【１期目の場合に必要な書類】※事業計画書が必須
・設立総会・臨時総会で承認された初年度事業年度の事業計画書（PDF）
・設立総会・臨時総会で承認された初年度事業年度の事業予算書（PDF）
・国税庁が定める非営利性が徹底された法人の要件を全て満たしている定款（PDF）

②審査に通過したらログインして使いたいツールを探す

③購入する

手数料がある場合は、支払うことでツールについてのURLが記載されたメールが届き利用開始が可能となります。

まとめ

非営利団体向けの割引サービスは、ここ数年で大きく進化し、Google for Nonprofits・Goodstack・TechSoup を活用することで、以前では考えられなかったほど多くのITツールを低コスト、もしくは無料で導入できる時代 になりました。

特に、現在の審査窓口となっている Goodstack を起点に、Google Workspace、Google Ad Grants、Zoom、Canva、Microsoft 365 などを組み合わせて活用することで、
「広報」「業務効率化」「支援者獲得」「内部管理」までを一気に強化することが可能 です。

一方で、

• 対象条件を満たしていない
• 申請方法が分からない
• 審査に出しても落ちてしまう
  といった理由で、せっかくの制度を十分に活用できていない団体が多いのも事実です。

非営利だからこそ、限られた予算を「人」ではなく「仕組み」に投資し、継続的に回る運営体制をつくることが重要 です。
その第一歩として、非営利向け割引サービスの活用は、もっとも費用対効果の高い選択肢のひとつと言えるでしょう。

当法人では、

• 非営利団体設立
• Google for Nonprofits の申請サポート
• Google Ad Grants の導入・運用支援
  まで一貫してサポートしています。

「自分たちの団体は対象になるのか？」「どこから手を付ければよいか分からない」など、些細なご相談でも問題ありません。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。