一般社団法人には営利型と非営利型がある?その違いを解説!
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一般社団法人には「営利型」と「非営利型」が存在するのをご存知ですか?この記事では、それぞれの違いや特徴について分かりやすく解説していきます。法人の設立を考えている方や、どちらを選ぶべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
非営利型一般社団法人とは?
非営利型の一般社団法人は、主に社会的な貢献や公共の利益を目的としています。利益を追求することは法人の主目的ではなく、万が一収益が発生しても構成員(社員や役員)に利益を分配することはできません。そのため、得た利益は法人の活動や事業に再投資されます。くわしくはこちら
・主な目的:公共の利益、社会的貢献 ・利益の扱い:収益が出ても構成員には分配せず、事業や運営に再投資 ・こんな活動に向いている:ボランティア活動や地域振興、社会的な事業 |
営利型一般社団法人とは?
一方、営利型の一般社団法人は、利益追求が目的です。事業で得た収益は構成員に分配することが可能で、営利目的での法人運営ができます。そのため、投資家やパートナーといった構成員が収益を期待して設立することもあります。
・主な目的:営利活動、収益追求 ・利益の扱い:得た利益は構成員に分配が可能 ・こんな活動に向いている:ビジネスや投資目的の法人 |
非営利型と営利型の違い
非営利型 | 営利型 | |
利益分配 |
構成員に分配できない |
構成員に分配可能 |
活動目的 |
社会貢献や公共の利益 |
収益追求 |
収益の扱い |
再投資や活動の維持 |
構成員へ分配 |
よくある質問
Q1. 非営利型でも収益を上げることは可能ですか?
A. はい、可能です。ただし、収益を得た場合は、その利益を構成員に分配せず、法人の運営や公益活動に再投資することが求められます。
Q2. 営利型と株式会社の違いは何ですか?
A. 営利型一般社団法人と株式会社の大きな違いは、法的な仕組みです。株式会社は株主が利益配分を受ける権利を持つのに対し、営利型一般社団法人は構成員に対する利益分配の規定が異なります。また、株式会社は資本を元に設立されますが、一般社団法人は社員の出資が不要です。
Q3. 非営利型を選んだ方が税制上の優遇がありますか?
A. 一部の活動内容によっては税制上の優遇を受けることができる場合があります。ただし、一般社団法人で非営利型を選んだからといって自動的にすべての活動が優遇されるわけではなく、具体的な活動内容や条件によって異なります。
Q4. 一般社団法人は個人でも設立できますか?
A. 一般社団法人は、2名以上の社員(設立時のメンバー)が必要です。個人だけでは設立できないため、最低でももう一人の社員が必要です。
まとめ
一般社団法人には「非営利型」と「営利型」の2種類があり、それぞれ目的や利益の扱い方が異なります。非営利型は社会的な貢献や公共の利益を重視し、収益は再投資されます。営利型は構成員への利益分配が可能で、ビジネス目的で設立されることが多いです。
法人設立の際は、事業の目的や将来的なビジョンに応じて、どちらが適しているかを慎重に検討してください。