【2026年6月最新】歯科医院・歯科技工所が使える省力化投資補助金(一般型)第7回申請ガイド

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歯科業界の人手不足は深刻です。歯科技工士の高齢化と若手離れ、歯科医院での受付・診療補助スタッフの確保難——こうした課題を抱えながら、設備投資に踏み切れずにいる歯科事業者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今、注目されているのが中小企業省力化投資補助金(一般型)です。 

これまで医療法人化した歯科医院は「使いたくても使えない補助金」でしたが、2026年第7回公募からついに「歯科医業を営む医療法人」が対象に追加されました。個人開業の歯科医師・歯科技工所はもちろん、医療法人の歯科医院も含め、歯科業界全体が活用しやすい制度へと大きく変化しています。

本記事では、公募要領と公式Q&Aをもとに、歯科業界の方が知っておくべき情報をまとめました。

省力化投資補助金(一般型)とは?

中小企業省力化投資補助金(一般型)は、人手不足に悩む中小企業等がIoT・AI・ロボット等を活用した専用設備を導入する費用の一部を補助する国の制度です(独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施)。

 「カタログ注文型」と異なり、一般型は自社の業務課題に合わせてオーダーメイドで設計された設備・システムの導入が対象です。

補助上限額・補助率

従業員数 補助上限額 大幅賃上げ特例時
5人以下 750万円 1,000万円
6〜20人 1,500万円 2,000万円
21〜50人 3,000万円 4,000万円
51〜100人 5,000万円 6,500万円
101人以上 8,000万円 1億円

補助率:中小企業 1/2、小規模事業者・再生事業者 2/3

個人事業主で歯科医院を従業員5人以下であれば小規模事業者に該当します。その場合、補助率2/3となります。 

歯科医業を営む医療法人 については、特例で20名以下の場合、補助率2/3と非常によい条件での申請が可能になりました。

対象となる要件は?
歯科医業を営む医療法人の要件

 以下の要件を全て満たす歯科医業を営む医療法人 

・医療法第44条に規定する都道府県知事の認可を受け設立されている法人であること。 

・従業員数が 300 人以下であること

この2点を満たすことで申請が可能となります。


第7回公募でどう変わった?

第5回・第6回・第7回公募の違い

公式Q&Aをもとに、歯科業界に関係する変更点を回ごとに整理します。

公募回 歯科業界への影響
第5回まで 保険診療との二重支給を理由に、保険診療を行う医療機関は事実上申請できない状況だった
第6回〜 公的医療保険からの診療報酬は「重複に該当しない」と整理され、保険診療を行う歯科医院も申請可能に
第6回〜 個人開業(個人事業主)の歯科医師が補助対象者として申請可能に
第7回〜 歯科医業を営む医療法人 が対象に
歯科技工所の場合

株式会社・合同会社等の法人、または個人事業主として歯科技工業を営む事業者は、中小企業基本法上の中小企業者として、第1回公募からの採択実績があり、もともと申請対象です。 

歯科技工所・歯科医院の活用例

省力化投資補助金(一般型)では「人手不足の解消に向けて、自社の業務プロセスに合わせてオーダーメイドで設計・導入する設備」が対象です。

省力化投資補助金一般型は「オーダーメイド性」が求められます。

カスタマイズ性のない汎用設備を単体でいれる場合は対象になりません。

「オーダーメイド設備」とは、AIやIoT、ロボットといった先端技術を駆使し、業務プロセスの自動化を図るための設備です。これは単なる製品の購入ではなく、外部のシステムインテグレータ(SIer)等と連携し、個々の事業者の業務課題に合わせて専用設計されたシステムや機械装置を指します。

また、市販の汎用設備であっても、設置環境に応じて機能や周辺機器の構成がカスタマイズされる場合や、複数の機器を組み合わせて導入することで高い省力化効果・付加価値を生み出せるケースについては、本補助金における「オーダーメイド設備」とみなされます。

歯科技工所での採択事例

完全オーダーメイドではなくても、複数の機器を組み合わせて導入することで高い省力化効果・付加価値を生み出せるケースも対象です。

オーダーメイド性の高い設備を導入 技工物管理システムの構築
→受注・進捗・納品管理を一元化し、管理業務の工数を削減
複数の汎用設備を組合わせて導入 ミリングマシン+メタルプリンター導入
複数の汎用設備を組合わせて導入 口腔内スキャナ+3Dプリンター
複数の汎用設備を組合わせて導入 ラボスキャナー+歯科技工用CADソフト

他にも、1つの設備で一連の業務プロセスを自動化・効率化 できる設備は対象となります。

歯科医院での活用例

個人開業の歯科医師が第6回から申請可能となりました。歯科医院での採択実績はまだ公表されていませんが(第6回採択発表は2026年8月下旬予定)、以下のような設備・システムが申請対象として想定されます。 

・自動受付・予約管理・会計システムの導入 

 WEB上で予約を取れるシステムを開発する、自動で受付から清算までの一連の流れを省力化などスタッフの対応工数を削減する※ 自動精算機の単体導入はカタログ注文型が適しています 

・自院専用システムの構築

電子カルテ・レセプト・在庫管理を院内の動線に合わせて統合した自院専用システムを構築し、事務・管理業務の工数を削減 

・口腔内スキャナーとCAD/CAM・ミリングマシン

 院内完結にすることで、従来の型取り・石膏模型製作・技工所への郵送・受け取り確認といったスタッフの管理工数を大幅に削減 

・器具搬送ロボット+滅菌管理システム  

 治療ユニット・滅菌室・受付間の器具搬送をロボットが自動化し、スタッフが治療補助や患者対応に専念できる体制を構築。

・3D口腔内スキャナー+咬合診断ソフト 

 矯正・咬合治療における診断工程をデジタル化 ・省力化。


省力化投資補助金一般型の採択率の推移

省力化投資補助金一般型が今おすすめな理由は、

他の補助金と比べて採択率が高い水準で推移しているからです。

公募回 申請数 採択数 採択率
第1回 1,809件 1,240件 68.5%
第2回 1,160件 707件 60.9%
第3回 2,775件 1,854件 66.8%
第4回 2,100件 1,456件 69.3%
第5回 2,035件 1,251件 61.5%

出典:中小企業省力化投資補助金 公式サイト 採択結果より 

省力化投資補助金一般型の採択率は60〜70%台で安定推移しております。

これは、直近の公募で30%台前半が続くものづくり補助金と比べて約2倍の採択率です。他経済産業省の補助金も現在30~40%で推移している現在、60~70%の採択率の省力化投資補助金一般型は非常に採択されやすい補助金と言えます。


省力化投資補助金(一般型)の申請時に押さえておきたい重要ポイント

① 省力化指数・投資回収期間を数字で示す

公募要領では以下の計算式で省力化指数の算出が求められています。

省力化指数 =(削減前の業務時間 − 削減後の業務時間)÷ 削減前の業務時間

投資回収期間 = 投資額 ÷(削減工数 × 年間稼働日数 × 人件費単価 + 増加した付加価値額)

「現在○名が○時間かけている工程を、設備導入により△名・△時間に削減する」という形で、現状と導入後を具体的な数値で比較することが重要です。

② オーダーメイド性をどう説明するか

市販の汎用設備を1台そのまま購入するだけの計画は対象外ですが、公募要領では以下のケースはオーダーメイド設備とみなされます。

  • 汎用設備を複数組み合わせることで高い省力化効果を生み出す場合
  • 事業者の導入環境に応じて周辺機器や機能等が変わる場合
③ 提出書類の準備
  • 損益計算書・貸借対照表(直近2期分)
  • 事業計画書(その1・その2・その3)
  • 1人当たり給与支給総額の確認書
  • 導入予定機器の仕様・積算根拠がわかる書類(参考見積書・カタログ等)
  • 履歴事項全部証明書(法人の場合)・納税証明書

⚠ 申請にはGビズIDプライムアカウントの取得が必須です。

④ 交付決定前の発注は補助対象外

⚠ 最重要:補助対象経費は「交付決定日以降に契約・発注したもの」に限られます。採択≠交付決定です。交付決定の通知を受けてから発注・契約してください。


省力化投資補助金一般型第7回公募スケジュール

項目 日程
公募要領公開 2026年6月5日
申請受付開始 2026年7月上旬〜
申請締切 2026年7月31日
採択発表 11月中旬(予定)

まとめ|まずは無料相談へ

省力化投資補助金(一般型)は、歯科技工所・個人開業の歯科医師・歯科医療法人にとって、設備投資の自己負担を大幅に抑えられる制度です。第6回・第7回の改正により、歯科業界が申請しやすい環境が整いました。

ただし、採択されるためには省力化効果の数値化・オーダーメイド性の説明・事業計画書の完成度が重要であり、専門家のサポートが大きな力になります。

保利国際法務事務所では、歯科技工所・歯科医院を含む中小企業の省力化投資補助金申請を支援しています。    応募申請から採択後サポートまで、一貫してサポートいたします。

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