中小企業省力化投資補助金:申請要件緩和に伴う具体的活用事例と効果的な活用ポイント
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中小企業にとって、資金調達や設備投資は経営の成長に欠かせない要素ですが、資金調達のハードルが高いと感じる方も多いと思います。そこで注目したいのが「中小企業省力化投資補助金」です。申請要件の緩和が続き、さらに申請しやくすくなっている注目の本補助金の具体的な活用例と、効果的に活用するためのポイントをご紹介します。
中小企業省力化投資補助金とは?
中小企業省力化投資補助金は、労働力不足に直面している中小企業が、業務効率を向上させるための省力化設備や自動化システムを導入する際に支援を受けられる制度です。この補助金制度の目的は、IoT、AI、ロボットなどの最新技術を活用することで、生産性の向上やコスト削減を実現し、労働力不足の課題に対応することにあります。
補助金は200万円から最大1,500万円まで支給され、補助率は1/2になります。これにより、企業は負担を軽減しながら大規模な設備投資を進めることができます。
各業種の具体的な導入事例
飲食業の導入事例
飲食業では、飲食店は多くの店舗が活用するスチームコンベクションオーブンや最近見る機会が増えた配膳ロボットを導入することで、調理や配膳の効率化を実現出来ます。これにより少人数で多くの顧客に対応ができます。また、券売機の導入でレジ業務が自動化され、スタッフの負担が軽減されます。これらの省人化設備は、労働力不足に悩む飲食業界で大いに役立っています。
宿泊業の導入事例
宿泊業では、自動チェックイン機を導入することで、フロント業務の人手を大幅に削減し、24時間の無人サービスが実現します。さらに、清掃ロボットを導入することで、客室や共用スペースの清掃が自動化され、清掃にかかる時間とコストを削減できます。またレストラン部門にスチームコンベクションオーブンを導入する事で人件費の高いシェフを雇わないオペレーションを構築する事も出来ます。
製造業・倉庫業の導入事例
製造業や倉庫業では、無人配送車(AGV/AMR)や自動倉庫システムを導入することで、物流や在庫管理が効率化されます。これにより、従業員の作業時間が削減され、全体の生産性向上が期待できます。
その他にも建設業や土木業での測量機、印刷業での印刷用紙高積装置やインキ自動計量装置などの導入も進んでいます。
活用のポイント
複数回の申請が可能
当所1企業1回の申請でしたが、8月に申請要件が緩和され複数回の申請が可能です。さらに、既存設備の入れ替えにも対応しているため、カタログに掲載されている商品であれば何度でも申請が出来ます。
IT導入補助金の代替えとして活用可能
2024IT導入補助金が10月15日で申請終了の見込みが高い中、今後は飲食業の券売機や宿泊業の自動チェックイン機などを本補助金で申請が増加する見込みです。現在対応している機種は限られていますが、今後メーカーの申請により、選択肢が広がることが期待されています。
メジャーな補助金の公募がない今使いやすい補助金
「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」「事業承継補助金」「小規模事業者持続化補助金」などの公募が停止している中、他補助金との併用が可能な省力化投資補助金は活用できる絶好の機会です。今後必要な設備がある場合は、採択率の高い初期段階での申請を推奨します。
まとめ
このブログ記事では、飲食業、宿泊業、製造業・倉庫業における具体的な事例を紹介し、省力化投資補助金の活用方法について説明しました。各業種での設備導入を検討している企業は、今カタログに掲載されていなくてもこれから省人化商品の追加は続きます。自ら主体的にメーカーにアプローチをすれば登録を促す事も可能です。ぜひこの機会を活かして申請を進めてみてください。
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